公益社団法人 半田青年会議所

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理事長所信

第51代理事長 近藤 勝美

第51代理事長 近藤 勝美

「千里の道も一歩から」

現代の道徳の基礎を創ったと言われる孔子の名言からできたことわざで、どんなに大きな仕事や計画であっても、まず手近なところから着実に努力を重ねていけば成功するという教えである。たとえどんな困難が立ちはだかろうとも、われわれは明るい豊かな社会の実現という大きな目標に向かって、勇気ある一歩を踏み出そう。


はじめに

名古屋で生まれ育ち6年前に半田に移り住んだ私は、JC活動を通じて多くの人々とのコミュニケーションの中で様々な学びや貴重な経験をさせていただいたことで、自分自身の中で忘れかけていた人と人との繋がりの大切さを実感することができました。それはこの地域の人々の心の中に、日本人として忘れかけている精神性である、仲間を大切にする心や相手を思いやる気持ちが、脈々と受け継がれているからではないでしょうか。そして、その精神性を持った地域住民によるコミュニティの充実や様々な団体の活発な活動などから、この地域に住み暮らす人々のまちに対する熱い想いを肌で感じることができ、まち全体が一つの家族のような存在であるというイメージを持ちました。家族の中で問題が起きれば解決するために一丸となって行動することは、何も珍しいことではありません。同様に地域で起こった問題は、まちの人たちが解決するために行動に移すことも同じであります。私たちの根底には、必ず地域を誇りに思い、自分たちのまちを愛する気持ちがあります。その気持ちに改めて気づいていただき、自分たちのまちは自分たちの手で何とかしなければならないと思い、行動に移すことができれば、人が人を呼び大きな渦となることで、まちを愛する心が溢れる地域の創造に繋がると考えます。そして50周年の今年だからできる、今年しかできないオンリーワンの運動を通じてJCの存在意義をさらに確立し、地域の人々と共に運動を展開してまいりましょう。


誇りあるJC運動の創造

1949年、戦後の焼け野原から産声を上げた日本の青年会議所活動は、全国各地で地域に根差した運動を展開してきたことによって、JCの存在意義を確立してまいりました。戦後間もない時代と同様で、長く厳しい経済不況が続いている混沌とした時代の今だからこそ、JCにしかできない運動を展開することが重要ではないでしょうか。そのためには、JCのスケールメリットを活かし、他団体が真似のできないような新たな取り組みに挑戦し続けることや、何事にも恐れずに積極的に行動する姿勢を示し続けることが必要であると考えます。全国そして世界を見渡せば、多くのメンバーがそれぞれの地域の問題解決に向けた運動を展開して、大きな成果を上げた実績が数多く存在します。JCの横の繋がりを最大限に活かして、成功事例を有効活用し、オリジナリティ溢れる運動を展開してまいりましょう。そして、「何をやりたいのか」ではなく「何を実現させたいのか」という事業後の成功したイメージを明確にして運動を構築してまいりましょう。


地域に輝くグローバルな人材育成

青年会議所とは、職種はもちろん、地位や性別、国籍等に関係なく、魅力溢れる地域を継承する責任のある青年で構成されている団体であります。そして、Jayceeであると同時に青年経済人でもあります。急速なグローバル化が進む社会環境の中で青年経済人として必要な資質の一つとして、グローバルな視野を持つことが挙げられます。2012年度に韓国のグンサンJCと姉妹締結を結んだことをきっかけに、より一層のグローバルな感覚を持つ人材の育成が可能となったことは間違いありません。今こそ、日本国内はもちろん、アジアそして世界の情勢を視野に入れ、知多半島に住み暮らす青年経済人として地域全体の活性化を考えることが重要であると考えます。決して景気のよい時代とは言えませんが、そんな時代だからこそJayceeとしての気概を持って、地域に貢献するために積極果敢に行動しなければなりません。そして、私利私欲にとらわれることなく揺るぎない信念を持ち行動し続けることこそ、地域から頼られ求められるJayceeになれると考えます。JCでしか経験できない、JCだからこそできる人材育成の機会を十分に活かし、地域のリーダーとして、地域経済を牽引していく青年経済人として、新たなひとづくり活動に邁進してまいりましょう。


国際的な視点を持ったまちづくりへ

中部国際空港は、知多半島沖に24時間運用が可能な国際空港として開港し、世界各国や国内の数多くの都市と結ばれ、国際物流やビジネス交流など国際交流の空の玄関にふさわしい役割を果たしています。その恩恵を受けたこの地域は、経済的にも文化的にも発展し続けています。今後も継続した発展を支えるためには、この地域に住み暮らす人々が自分たちの地域の魅力を誇りと思い、守り続けるだけではなく、積極的に地域外へ行動・発信していく必要があると考えます。そして近年、リーマンショック、東日本大震災、2度の政権交代と、社会が目まぐるしく変化している中で、新しい日本の創造が求められている今こそ、人と人、人とまちとの繋がりを大切にするまちづくりをしなければなりません。様々な学びや気づきの機会があり、JC活動の魅力の一つである国際の機会に、地域の人々を巻き込み国際的な広い視野で物事を考え、地域に根差した運動を展開してまいりましょう。そしてこれから訪れるであろう様々な出会いに感謝しグローバルなまちづくりに繋げてまいりましょう。


魅力溢れる活動の拡大

われわれの目的である明るい豊かな社会の実現に向かって、地域の問題解決に向けて積極的に行動する意識をより多くの青年に伝播することが、会員拡大活動そのものであります。全国的に見ても会員数減少は大きな問題となっている中で、半田青年会議所も例外ではありません。20名の卒業生を控えている2014年度も昨年同様に最重要課題として、早急に取り組まなければならない活動の一つであることは間違いありません。そして、会員拡大活動がJC活動の根源であるからこそ、情熱と誇りを持って活動しなければなりません。現在の会員拡大活動を含めたJC活動全般を見て、地域の人々にとって本当に魅力的な活動ができているのでしょうか。まずは、地域のニーズに合った運動や地域の人々の心に響くような事業を構築する必要があります。そして、ホームページやFacebookなどのSNSを利用し、私たちが取り組む運動と広報媒体をリンクし魅力発信することができれば、今までとは違った会員拡大に繋がると考えます。身近にいる青年一人が私たちの想いに賛同していただくことができなければ、JC活動は伝播することはありません。私たちの運動が地域に根差した運動へと昇華する一歩として、まずは身近な青年に対してJC活動の魅力を感じていただくことからはじめましょう。そして、JCのあらゆる繋がりを効果的に活用し多くの人々から情報収集し、日々の活動に参画していただけるような声掛けを通じて、多くの同志の拡大に繋げてまいりましょう。何事にも諦めないJayceeとして信念を貫き通す姿勢を示して、会員拡大活動に挑戦し続けましょう。


地域に必要とされる情報媒体の確立

インターネットや携帯電話の普及、情報技術の高度化に伴い、個人レベルで情報の受発信が容易な時代になりました。しかし、それぞれの利点を存分に発揮し活用できているのでしょうか。価値ある運動の一つひとつを確実に発信し、地域社会の中での認知度を高めることで、私たちの活動に対する自信や誇りに繋がり、地域に必要とされる組織へと昇華すると考えます。そのためにはハード面での体裁の構築はもちろん、タイムリーに運動・事業を発信することが最も重要であります。既成概念にとらわれることなく、柔軟な発想で最適な情報を受発信できる広報活動を通じて、JC活動の魅力を拡く発信してまいりましょう。


真の公益社団法人としての組織の構築

JC運動は、一貫して「明るい豊かな社会」の実現に向かい様々な手法を駆使して活動してきました。そして経験を重ねることにより、公益性の高い事業を数多く遂行し、地域に対して影響を与え続けてきました。しかし大前提として、組織の健全な運営や財務面だけでなく、様々な規律を遵守し品格ある青年が構成する組織でなければ、地域の人々からの期待と信頼に応えられる団体とは言えません。私たちは公益社団法人を取得した今だからこそ、公益法人会計基準に則り、透明性・健全性のある財務運営を行うことが非常に重要になってまいります。そのためには、各例会及び事業の予算及び決算を厳格かつ適正に審査する必要があります。また、規律の遵守やコンプライアンスの徹底など、厳密な管理体制を確立し社会的責任を果たすことが必要であります。組織運営するうえで本質的な変革を重ね、常に進化することによって、われわれの運動がより説得力が増しさらに地域の賛同を得ることに繋がると考えます。


50年の歩みに感謝し新たなる未来づくりへ

半田青年会議所は、1965年4月4日に設立して以来、地域に対して貢献するため一歩一歩歴史を刻み続けてきた結果として、創立50周年を迎えることができました。そして節目の年である2014年度は、地域に対して私たちの進むべき方向性を明確に示し、さらなる歴史を刻み続けるためのターニングポイントにしなければなりません。この長きにわたる年月の中で積み重ねてきた知識や経験は、決してお金では買うことのできない私たちの大切な財産であると同時に、先輩方がまちづくりに捧げた時間と情熱こそが私たちの誇りであり宝物であります。この歴史を築き続けてくださった先輩方に敬意を表するとともに、私たち一人ひとりが地域の人々の支えがあって活動し続けることができたことに対して感謝する必要があります。そして、地域の問題解決に向けた運動を継続的に展開することが、着実に歴史を刻み続けることにもっとも重要なことであると考えます。そして、失敗を恐れない行動力、正義感を持って発言し続けること、多くの地域の人々と信頼関係を築きあげることこそが、Jayceeの気概そのものであると確信しております。そのためには、歩み続けてきた歴史や伝統を振り返り、変えるべきものと変えてはならないものを見極める必要があります。そして、「五十にして天命を知る」という言葉があるように青年会議所として天命とは何かを改めて一人ひとりが見つめ直し、品格ある青年団体の一員としての自覚を持ち、よりよい地域社会の実現に向かって果敢に挑戦し続けることが必要なのです。私たちの進むべき方向を明確に示し、地域の方々と共に歩み続けましょう。


むすびに

飛行機は「向かい風」が強ければ強いほど、短い距離で離陸し大きく飛躍することができます。運動・事業を遂行することに例えるならば、様々な障害や困難という「向かい風」が強ければ強いほど、それを打ち破ろうとする勇気やどんなことにでもチャレンジする精神を備えることによって運動がさらに飛躍するのではないでしょうか。
私たちの根底には、このまちを誇りに思い地域を愛する気持ちが必ずあります。50周年を迎える節目の年に、私たちの今日に至るまでの誇るべき歩みをあらためて見つめなおし、先輩方が築き上げてきた精神性を未来へと繋げてまいりましょう。そして、地域の人々がこれからの未来により希望を抱き、知多半島に対する誇りや愛情をさらに深め、地域や行政、各種団体と更なる繋がりを構築することで「向かい風」を味方に付け積極的に行動に移すことができれば、さらなる地域の魅力やまちの誇りを育むことができるのです。この恵まれた環境の時代に活動できることに対する感謝の気持ちを決して忘れずに、共に歩み続けましょう。