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7月例会「愛知用水縦断の旅~通水開始55周年 命の水、恵みの水を知ろう~

7月例会「愛知用水縦断の旅~通水開始55周年 命の水、恵みの水を知ろう~

開催日時

7月29日(金)7:00~7月30日(土)18:30

担当委員会人財育成委員会
委員長水谷 成利
概要

開催趣旨

我々が住み暮らす知多半島は、自然豊かでありながら産業を発展させてきた稀有な地域であり、現在も豊かな自然と産業が共存した魅力ある地域です。1961年9月30日より以前の(愛知用水ができる前の)知多半島は、ため池頼みの慢性的に渇水に苦しむ、農作物の栽培に不向きな土地柄でした。そんな地域の発展のために、地域の人びとが主体となって、地域の貧しい生活を少しでも改善するために行った国家的一大事業(愛知用水事業)を学ぶことで、参加者に現在の便利な日常生活や地域経済の繁栄が先人たちの苦労や努力によって与えられていることを知っていただきます。市民活動から国、世界銀行を動かすことになった地域の国家的一大事業を題材に、地域の歩みと先人たちの思いを知っていただき、巨大プロジェクトを実感してもらうことで、現在そこに住まう人びとに地域に対する誇りと愛情を育むことができると考えます。

実施概要

第1編 出前講座 兼 一般参加者事前説明会

第1編では、我々の住み暮らすこの地域の生活や産業発展に多大なる貢献をした愛知用水事業の歴史に焦点をあてて学びます。そして、今は亡き濵島辰雄氏や久野庄太郎氏が何を考え、何を夢見て、「木曽川から水を知多半島まで引こう」と立ち上がったのかを伝えます。お二人のように、愛する地域のため、身を削り、世のため人のためと利他の精神で活動する心豊かな人間性をこの地域の誇りとして伝えます。そして、参加者の方に自分たちは何ができるのか考える機会としていただきます。この地域の先人たちのように、この地域の発展のため、困難に負けず行動することが大切であることを伝えます。
前半:「そうだったのか!愛知用水!!~事前学習編~」
日時 2016年7月22日(金) 午後14時00分~午後15時25分 (受付 午後13時30分~)
場所 クラシティ半田 3階ホール
独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所による 「愛知用水の歴史や役割」についての出前講座の実施
愛知用水の維持管理を行う独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所が対外的に行っている出前講座を事前に受講することで、愛知用水についての確かな知識を習得することを目的とします。加えて、愛知用水縦断の旅への意欲を高めます。 地球上に存在する水の割合について。愛知用水ができる前の知多半島について。立ち上がった2人について。愛知用水について。水の大切さについて。 対談者:独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所 職員、人財育成委員会 委員長
質疑応答
参加者からの質問に、独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所 職員がお答えします。
後半:一般参加者事前説明会
日時 2016年7月22日(金) 午後15時30分~午後16時30分
場所 クラシティ半田
内容 事業の内容説明、当日のタイムスケジュールの説明、質疑応答
知識補足のための小対談(10分程度)
対談者 独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所 職員、人財育成委員会 委員長
内容 愛知用水完成前の知多半島の暮らし、発案者たちの思いと行動、愛知用水の役割と恩恵(農業生産額や工業生産額の増加)
質疑応答
参加者からの質問に、独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理署 職員がお答えします。

第2編

第2編では、実際に2日をかけて愛知用水の施設をまわりながら、水源地、愛知用水兼山取水口から美浜調整池、師崎「浜井戸」までを縦断する。ルートは水源地、取水口から愛知用水の幹線水路約112km美浜調整池、師崎「浜井戸」まで、貸切バスにより縦断する。要所の主要施設を回り、全体像の把握ができるものとする。
1日目 7月29日(金)
7:00(知多繊維会館)  → 半田中央IC・・・・・・中津川IC → 10:30(牧尾ダム/見学)12:00(研修・昼食) 13:00(交流会) → 14:00(おんたけ休暇村 着)15:00(休暇村キャンプ場/苦労追体験プログラム) → 16:00(恩恵体験食プログラム)17:30(夕食) → 18:40(入浴) → 19:20(星空見学会(解説・観察))  → 休暇村キャンプ場(宿泊)
2日目 7月30日(土)
8:00(おんたけ休暇村キャンプ場)→ 中津川IC・・・・・可児御嵩IC → 11:00(兼山取水口/見学・研修)12:00(昼食) → 可児御嵩IC・・・・・阿久比IC → 14:00(佐布里池/見学・参拝) →15:00(前山池(立寄り)) → 15:10(愛知用水幹水路/見学) →(美浜調整池(通過) → 師崎港 → 16:50(師崎「浜井戸」) → 18:30(魚太郎・蔵のまち)
内容
(1)牧尾ダムへ向かうバス内では、NHK制作「プロジェクトX〜挑戦者たち〜」にて愛知用水の建設を取り上げた 「命の水 暴れ川を制圧せよ~日本最大 愛知用水・13年のドラマ~」を視聴する。
ねらい 出前講座の復習を兼ねて、愛知用水建設に命をかけた先人たちの思いを知るため。また愛知用水各施設の訪問モチベーションおよび意欲の喚起を促すため。
期待される効果 地域のために、困難に立ち向かい奮闘した先人たちの勇姿を映像を通して学び刺激を得る。
(2)牧尾ダム管理施設見学
ねらい 愛知用水の水源施設である牧尾ダム管理所の役割・牧尾ダムの構造等を職員から直接ご説明いただき、牧尾ダムのスケールと日々多くの人々の水量調整等の管理業務のおかげで、下流に住む我々に安定的に水が運ばれていることを学んでいただくため。
期待される効果 牧尾ダムのスケールを体感するとともに、下流に住む我々は与えられている存在であること(恩恵を得ていること)を知る。
説明者 独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所 牧尾管理所 職員 (水資源機構:施設見学承諾書)
(3)王滝村代表との交流会
ダム湖に沈み移転を余儀なくされた王滝村の方と、恩恵を受けた知多半島住民が交流する。
ねらい 他人のため故郷を追われた人々と話をすることで、利他の精神を学び、直接感謝の言葉を伝える機会とするため。
期待される効果 地域に対する愛着と利他の精神の狭間で葛藤し、思い悩み、決断した村民の思いを知る。
王滝村担当者 王滝村村民 堀内征二様 ・ 王滝村役場 村おこし推進課 職員
内容 牧尾ダム建設の是非を問う議論の経緯・牧尾ダム建設により農地の3割が水没し、2割の住民が移住した事実と補償金でスキー場開発をしたこと・1984年の 長野県西部地震により御嶽山南側の山体崩壊による土砂災害に見舞われ貯水機能が著しく低下したことで愛知用水二期事業が行われたこと
(4)苦労追体験プログラム
「水汲み苦労体験」 ※キャンプ場キャンプカウンセラーの大学生ボランティアが運営を補助してくれます。
ねらい 愛知用水完成以前の苦労を追体験することによって、地域の課題を解決するために、行動を起こした先人たちの熱き思いの尊さを学ぶため。
期待される効果 課題を解決する行動(結果)の根本には、必ず原因(苦労・重労働・不便)があることを知る。
(5)愛知用水恩恵体験食プログラム
「愛知県産の食材を用いたカレーライス作り」 ※キャンプ場キャンプカウンセラーの大学生ボランティアによる指導・運営になります。
ねらい 愛知用水ができたことによって、農産物の生産が盛んになり、身近な食生活において恩恵を受けていることを学ぶため。
期待される効果 キャンプ場の学生ボランティアやチームメイトと交流を図りながら、食を通じて地域の恵みを知る。
(6)星空解説・星空観察
「銀河村といわれる王滝村の素敵な星空を体感する。」
ねらい 下流の恩恵を受けている我々が王滝村のために今できることを考え、実際に行動に移すため。 王滝村は、御嶽山の噴火・暖冬による雪不足により観光業の不振に見舞われて苦しんでいる。王滝村の窮地を救うべく、我々が今できる恩返しとして、率先して行動に移し王滝村の魅力・素晴らしさを伝えるため。
期待される効果 王滝村が誇る非日常体験を体感し魅力を知り、利他の行動への原動力を得る。
(7)全体・チームミーティング
「今日学んだこと、今日施設を見学・説明を受けての感想の発表。王滝村の素晴らしさを伝える絵の下書き。」
ねらい 一日学んだことを落とし込むため。
期待される効果 他人の意見に耳を傾け、自己の学びを整理する。与える側へのシフトチェンジの挑戦をする。
(8)愛知用水縦断(兼山取水口・佐布里池(愛知用水神社)・(前山池)・(美浜調整池))巨大プロジェクト(愛知用水事業)のスケールを実感・見学・研修・参拝
ねらい
  • 各施設の機能・役割を学び、愛知用水開通により、この地域が飛躍的に発展したことを学ぶため。
  • 数多くの施設を経て、我々の地域まで水が運ばれていることを学ぶため。
  • 愛知用水事業の工事は、多くの殉職者が生まれた難工事であったことおよび殉職者を含む数多くの工事関係の技術者の命がけの努力の結晶が今日の我々の生活を豊かにしてくれたことを学ぶため。
期待される効果 主要施設を回り、巨大プロジェクトのスケールを実感する。
説明者 独立行政法人水資源機構 愛知用水総合管理所 上流管理所 職員(水資源機構:施設見学承諾書)
佐布里池(愛知用水神社)
説明者 水土里ネット愛知用水 半田事務所 所長 岡本 隆様(水土里ネット愛知用水承諾書)
内容 56名の殉職者の慰霊と愛知用水完成後の久野庄太郎氏の殉職者への鎮魂の取り組み。
(9)愛知用水幹水路の見学(前山池付近の幹水路)
ねらい
  • 御嵩町の兼山取水口から知多半島まで、自然流水により水を運ぶ愛知用水が実際にどのような所に築かれているのかを学ぶため。(高低差を利用した流水・山の中を通すサイホン・開口部閉口部等)
  • 濵島辰雄氏と久野庄太郎氏が当初作成した測量図の精度が非常に高く、ほぼ当初の計画図どおりに建設されている事実と水路が山の中や地中に潜ったり技術の粋を用いたものであることを学ぶため。
  • 山深い所に分け入り、測量し計画図を作成した2氏の困難に負けない心とその2氏の計画に基づき水路を建設した工事関係者の困難に負けない心を学ぶため。
期待される効果 知恵と技術によって、知多半島の末端まで水が運ばれていることを知る。
(10)師崎「浜井戸」
昭和20年代、師崎で唯一の共同井戸。ここの水は、「ハマグリ水」と呼ばれ白く濁っていた。毎日3度の水汲みが主婦たちの重要な仕事だった。
ねらい 沿岸部の師崎や日間賀島・篠島等の島では、生活のための真水の確保すらままならなかったことを伝えるとともに、愛知用水ができたことで知多半島の末端や島々の生活面での恩恵が非常に大きかったことを学ぶため。
期待される効果 改めて愛知用水事業が多くの人の生活を劇的に発展させた偉大な事業であったことを知る。
日間賀島
説明者 宮地 弥(みやち わたる)様 (日間賀島元区長)(宮地様承諾書)
内容 愛知用水開通前の日間賀島の水に関しての苦労と実体験。開通後の生活の変化・恩恵。
(11)解散式
ねらい 事業で学んだすべてのことを振り返り、困難に負けず行動に移すことの大切さを確認する。
期待される効果 1泊2日間の学びを振り返り、成果を発表し、成長を実感する。
振り返り映像
日時 2016年7月30日(土) 午後18時40分~午後19時00分
場所 魚太郎・蔵のまち 2階ホール
例会中に広報班および各チームリーダー・サブリーダーが撮影した写真を使い振り返り映像を作成する。 映像は写真を当てはめるだけで完成できるように事前に準備します。1日目のものは、スタッフミーティング後の作成しておき、2日目のものは解散式前までに完成させます。
牧尾ダム 愛知用水の水源地。 独立行政法人水資源機構 牧尾管理所の所在地。 施設見学を行う。
兼山取水口 愛知用水の出発点となる場所。 独立行政法人水資源機構 上流管理所の所在地。 施設見学・ビデオの視聴を行う。
佐布里池 池のほとりにある愛知用水神社には、建設工事中の犠牲者が祀られている。犠牲者の鎮魂ために神社を参拝する。完成を急ぐ大規模工事であったためか、建設に際して56名の工事従事者が亡くなられている。
前山池 (立ち寄り・幹水路の見学) 独立行政法人水資源機構 下流管理所の所在地。
美浜調整池 (付近を通過のみ) 愛知用水の終点となる場所。
師崎「浜井戸」 現存する 昭和20年代、師崎で唯一の共同井戸。

募集要項

対象 小学新4・5・6年生
定員 60名 (定員になり次第締め切らせていただきます)
募集期間 2016年6月20日(月)~2016年7月20日

申し込み方法

FAXもしくはメールでお申し込みください。
FAXでお申し込みの場合
こちらの専用申込用紙へご記入いただき、FAX:0569-21-4454(半田青年会議所)へお送りください。
メールでお申し込みの場合
メール(bosyu@handajc.or.jp)にて、下記 申し込み記載項目(1)~(10)の項目を記載の上お申し込みください。
申し込み記載項目
  1. 参加者氏名
  2. 年齢
  3. 性別
  4. 住所
  5. 電話番号
  6. 保護者の携帯電話番号
  7. E-mailアドレス
  8. 小学校名
  9. 学年
  10. 保護者氏名

お問い合わせ

〒475-0887 半田市御幸町1番地 公益社団法人 半田青年会議所 TEL:0569-21-7105