公益社団法人 半田青年会議所

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理事長所信

第61代理事長 内田 雄介

基本理念

未来に誇れる希望に満ちた地域の創造

スローガン

GO FOR IT
~未来のために行動し続けよう~

基本方針

  • 過去から未来へ伝統の継承
  • 共に成長できる同志の拡大
  • 地域の魅力を世界へ発信
  • 地域の未来を支えるデジタル人材の育成
  • 魅力ある事業構築によるJCブランドの確立
  • 成長の機会に恵まれた組織の構築
  • 地域を牽引するリーダーの育成

理事長所信

はじめに

1965年、この地域の活気ある青年により半田青年会議所が設立されてから、今年で60年が経ちます。これまでに400名を超えるメンバーがその想いを受け継ぎ、地域のため、子供たちの未来のため、そして自分自身の成長のために、多くの運動を展開してきました。昭和、平成、令和の時代を駆け抜け、様々な地域課題に取り組んできた60年という長い歳月は、地域における半田青年会議所の地位を確固たるものにし、今の豊かな地域を創り上げてきました。
青年会議所の運動は、地域の抱える課題を洗い出し、あるべき姿を想像し、そこに辿り着くための目的が設定され、構築されています。その運動をより確固たるものにするためには、我々だけではなく地域全体を巻き込んだ運動の展開が必要不可欠です。青年会議所の最上位目的である「明るい豊かな社会の実現」に向けて、青年会議所にしか作れない運動を展開し、我々だけでなく行政、企業、各種団体、そして地域住民といった地域に携わるすべての人が一丸となって、希望に満ちた地域を創造していきましょう。そして、いつの日か自分たちが創り上げたと胸を張れる地域を共に創造していくことができれば、希望に満ちた地域になると私は確信しています。

過去から未来へ伝統の継承

半田青年会議所の歴史をあなたはご存じでしょうか。1965年4月4日、初代理事長河合梅雄先輩のもと発足し、同年5月15日に日本青年会議所に加盟しました。発足までに道のりも平坦なものではなかったと聞いております。思うようにいかないときでも、自分たちの地域を良くしたいという情熱を持ち、行動し続けたからこそ、半田青年会議所の発足に至ったのではないでしょうか。そして半田青年会議所は2024年で発足から60年という記念すべき節目の年を迎えます。人間の60歳は、干支が一周し暦が還ることから還暦と言い、「赤ちゃんに戻る、第二の人生に生まれ変わる」と言われています。半田青年会議所も60周年を迎え、今一度自分たちの存在意義、今後の組織の在り方について真剣に考え、どんな時代でも地域から必要とされる組織へと柔軟に変化していかなければなりません。過去の良い部分、今の時代に合わない部分を見極め、受け継ぐべきはしっかりと受け継ぎ、変化させるべきは変化させ続けることが、組織が存続していくためには必要不可欠です。60年の歩みを今一度振り返り、先人たちの情熱と行動力をしっかりと受け継ぎながらも、時代に合わせたアップデートを行い、半田青年会議所をより一層地域から必要とされる組織へと昇華させていきましょう。

共に成長できる同志の拡大

青年会議所を持続可能なものとするためには、継続的なメンバーの入会が必要不可欠であるとともに、経験年数を多く積んだメンバーを増やすことも組織の継承には必要だと考えます。現在の半田青年会議所は入会歴の浅いメンバーが半数以上を占め、5年以内に卒業するメンバーは半数以上となっています。様々な役職を経験し、その時々の立ち位置で多くの事を学ぶことが出来るのも青年会議所の魅力の一つであると思います。これからの地域を支えていく若者を入会に導き、共に成長できる同志を増やしてまいりましょう。
組織を存続するためには、一つの委員会に任せるのではく、全員で拡大運動を実施し、メンバー一人ひとりが周囲の人に青年会議所の魅力を伝え、候補者に青年会議所の価値を知ってもらい、共感してもらうことが重要です。青年会議所を通じて得られる多くの発展と成長の機会を一人ひとりが最大限に享受し、魅力あふれるJayceeへと成長していきましょう。そして青年会議所で得た学びを活かし、地域で輝くことで、半田青年会議所という組織の魅力を地域に伝えていきましょう。

地域の魅力を世界へ発信

私たちの住み暮らす知多半島は、海や山に囲まれた自然豊かで、食や歴史・文化や景観など様々な魅力を持ち合わせた、可能性に満ち溢れた地域です。しかしその魅力は私たちにとって身近で当たり前の存在であり、魅力を魅力だと認識できていないのではないでしょうか。まずは、この地域に住み暮らす人々に対してこの地域の魅力を再認識してもらい、郷土愛を育んでもらうことが、この地域に秘められた無限の可能性を活かすために必要だと考えます。そして、その魅力を世界中へ発信することで、この地域の魅力に魅せられた人々が訪れるようになり、人、モノ、金の好循環が生まれ、地域をより一層活気に満ちたものにすることが出来ると私は考えます。
知多半島には国際空港もあり、2022年には600万人を超える人たちが中部国際空港を利用しています。コロナによる水際対策も緩和され、より一層多くの人たちがこの地を訪れることが予想されている今、知多半島という広域的な視点からその魅力を発信することが出来るのは、広い活動エリアと世界中に多くのネットワークを持つ我々青年会議所しかありません。まだまだ多くの可能性を秘めたこの地域の魅力を、地域住民と共に改めて再認識し、私たち青年会議所のネットワーク、知識、経験を思う存分活用し、世界へと発信していきましょう。

地域の未来を支えるデジタル人材の育成

2021年に発表された、「デジタル実装を通じて地方が抱える課題を解決し、誰一人取り残されず、すべての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」というデジタル田園都市国家構想は、まさしくこの地域に必要とされるものであり、この地域の様々な課題を解決するのに通じる政策だと考えます。地域の未来を支える子供たちに、この地域に対する郷土愛を育んでもらい、地域の抱える課題に対して積極的に取り組む郷土愛を持ったデジタル人材を増やすことで、この地域の未来は明るくなると考えます。近年ではchatGPTといったAI技術がとても身近になっており、アプリで画像、動画など、オンライン上に存在するものはすべてAI技術を利用して作ることが出来る…そんな時代が目の前に来ています。
しかし、そのデジタル技術を活用できるデジタル人材はこの地域でもまだまだ少なく、その分野でも人材不足が問題となっており、デジタルが持つ可能性を理解している人は多くはありません。私たちの子供の頃にはなかったプログラマーやプロゲーマーなどといった、デジタルを仕事とすることを将来の夢とする子供たちが増えてきているなか、デジタルを活用することの意義、必要性、そしてそこに眠る無限の可能性を示し、この地域の課題解決に立ち向かっていくことが出来るデジタル人材を育成していきましょう。

魅力ある事業構築によるJCブランドの確立

2020年7月、コロナ禍に日本青年会議所が実施した全国一斉花火プロジェクトは、一切広報をしていないにもかかわらず、ニュースやSNSで大きな反響を呼びました。これは、時代情勢と事業のニーズが一致し、市民の方々から必要とされたからこそ、これだけ大きな反響を生んだのだと思います。広報を実施することは大切ですが、まずは地域の課題をしっかりと抽出し、その事業は本当に地域から必要とされているのか、事業の中身は地域の課題解決にきちんと結びついていくのか、という点をしっかりと見極めた事業構築を意識することが必要です。
また、現在のSNSはTikTokのようなショート動画やInstagramのストーリーなどが主流となっており、数秒で心を掴む広報が求められています。HPやリーフレット、画像や文字だけのSNSなど、今までの広報では人々の興味をそそるには限界があり、時代に合った新たな広報にチャレンジする必要があります。2024年は地域のニーズに合った魅力ある事業を構築すると共に、時代に合わせた広報に挑戦し、半田青年会議所のブランドをより一層向上させ、半田青年会議所のファンを増やしてまいりましょう。

成長の機会に恵まれた組織の構築

近年、半田青年会議所は様々な組織改革に挑戦し、効率的な組織運営を行うことが出来るようになってきました。DXやAIなど年々便利なツールが生み出され、作業の効率化を進めることが出来ています。しかし、青年会議所という組織はすべてのメンバーに対して、学びの機会を提供しなければなりません。組織運営が効率化出来ても、ただの作業へと変化してしまえば、そこに学びや成長の機会はなくなってしまいます。無駄な時間や労力を使うことは減らす一方、青年会議所での学びを最大限享受出来る環境を整え、誰もが活動しやすく、成長へと繋がる組織を作ることが、青年会議所の組織改革において最も重要だと思います。
また、女性や外国人といった青年会議所の中でもマイノリティな人たちが、活躍できる組織へと変化していくことも、誰もが活躍できる社会の実現には欠かせません。青年会議所だからこそ挑戦できることが沢山あります。失敗を恐れず、常に変化に挑戦し、成長の機会に恵まれた組織へと変化してまいりましょう。

地域を牽引するリーダーの育成

青年会議所には、個人、地域、国際、ビジネスの4つの機会があり、青年会議所活動を通じて様々な機会が提供され、それらを経験することで自己成長へと繋がっていきます。昨年にはJCI MISSIONとJCI VISIONが改定され、リーダーシップの開発と成長に対して、より一層注力することが求められるようになりました。青年会議所活動を通じて、メンバーのリーダーシップの能力を引き出し、そしてその能力をさらに伸ばしていくことで、地域を牽引するリーダーが増え、地域により良い変化をもたらすことが出来ます。
我々は職種の垣根を超えた、様々な事業のプロフェッショナルが集まる組織であり、お互いがお互いを刺激し、切磋琢磨することで、共に成長することが出来ます。単年度制で1年ごとに関わる人が変わっていくなかで、その機会を大切にし、40歳までという限られた時間の中で、共に全力で邁進してまいりましょう。そして地域の人を魅了する、輝くJayceeとなり、すべてのメンバーが地域にとって必要とされ、地域を支えることが出来る人間へと成長していきましょう。

結びに

60年という長きに亘り、常に地域を牽引してきた半田青年会議所は、様々な変化を経てもなお、本質である【明るい豊かな社会の実現】という最上位目的だけは変わらずに守り続けてきたからこそ、ここまで続いてきたのではないでしょうか。私たちはボランティア団体ではありません。ただ単に様々な事業を実施しているわけでもありません。地域の課題に対して様々な視点から解決に導き、自分たちの住み暮らす地域をより良いものへと変化をさせていく団体です。そして、それらを経験していくことで自身の成長に繋がり、一人のリーダーとして卒業後も地域で活躍していく人材を輩出していく組織です。自分たちの地域を先輩たちが創ってきてくれたから、今の地域があります。先輩諸兄姉のおかげで、私たちは今この地域で仕事をし、住み暮らすことが出来ています。今度は私たちが、その地域を創りあげ、伝統の一部になる番です。

伝統は変化の連続です。
変化に対応できた者だけが、生き残ることが出来ます。
時代に即した組織へと常に変化をし、地域の【未来】を見据えた運動を展開しましょう。
JCには無限の可能性があります。
自分たちの幸せは誰かが創ってくれるものではありません。
自ら行動し、挑戦と失敗を繰り返すなかで、成長した先に幸せがあります。

だからこそ、今、行動し続けよう。
自分のため、愛する家族のため、未来を担う子供たちのために。
~Go For It~
未来に誇れる地域を共に創りあげよう。