公益社団法人 半田青年会議所

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理事長所信

第59代理事長 戸嶋 一将

第59代理事長 戸嶋 一将

基本理念

共感を生み価値ある地域の創造

スローガン

STAY VALUABLE
~価値ある存在へ~

基本方針

  • 個人DESIGN×組織DESIGN
  • 価値確立がもたらす持続可能な地域へ(JCブランドの確立)
  • 価値デザインによるブランドマネジメント
  • 共感がもたらす戦略的な組織へ
  • 新たな価値を求め稼ぐ地域へ
  • 自らの存在意義を確立させる青少年育成
  • 与えられる側から与える側へ
  • TO THE INTERNATIONAL ORGANIZATION JCI HANDA
  • クリエイティブな視点によるしなやかな組織へ

理事長所信

はじめに

1949年、戦後間もない頃、明るい豊かな社会の実現を理想とし、有志による東京青年商工会議所設立から、日本の青年会議所運動は始まりました。それから16年後、全国で296番目の青年会議所として半田青年会議所は誕生しました。58年間もの間、社会課題を解決すべく様々な運動を展開してきました。しかし、今まさに、社会や、地域や、生活は根底からの変革を余儀なくされ、大きな契機を迎えています。
先の見えない時代であり、かつ、大きな契機であるからこそ、今、改めて自らに問いかける必要があります。我々は、何のために、誰のために「JC」活動をしているのか、我々の住み暮らす地域にどのような理想を掲げ(未来を描き)、如何なる問題や課題があるのか。我々にはどのような価値があるのか。今、この時代だからこそ、自らの位置を把握し個人を、組織を、未来をDESIGNする必要があるのです。

人生の価値は容易には量れない。
ある人は、人生の価値は家族や友で、ある人は信じるもので、ある人は愛でという。
人生は意味がないという人もいる。
私は、自分を認めてくれる人がいるかで決まると思う。
映画/最高の人生の見つけ方より

なぜ、我々は人生の中で「JC」という決断(選択)を行ったのでしょうか。「JC」にどのような価値を感じ、いったいどのような「未来」を求めて、誰のために活動をしているのでしょうか。私は思います。家族をはじめ、自分を心身ともに支えてくれる身の回りの方の「未来」のためではないでしょか。地域をより良くする、その先にあるのは家族や地域の「未来」であり、青年会議所で学んだことを自らの仕事に活かす、その先にあるのも仲間や会社、そして地域の「未来」ではないでしょうか。そうであるならば、そのための「JC」であり、そのための仕事であり、そのための自分自身でなければなりません。これこそが「JC」の価値だと確信しています。つまり、我々自身が「JC」の価値を理解し、活かし、共感の輪を広げることで、身近な人々の「未来」を起点とし、地域の明るい「未来」をデザインすることができるのです。
人にはそれぞれの想いがあり、自らが強く想い描くことは現実となり得るのです。そして組織としての想いも同じく、組織が想い描くことを明確にし、組織に所属するメンバー一人ひとりがそれを強く信じ行動すれば現実となり得るのです。
愛おしいものの未来をデザインしよう

個人DESIGN×組織DESIGN

1965年に半田青年会議所が生まれて以来、時代の変化に柔軟に組織を変えながら、様々な社会変革運動を展開してきました。今まさに必要とされている青年会議所とは、時代の先を行く知識を持ち、多角的な面での持続可能性を掛け合わせたメンバーが在籍している組織であると感じています。これこそ、私の思う青年会議所のデザインされた価値であり、明確なブランドと言えます。
時代に即したかたちで、半田青年会議所メンバー一人ひとりの力を成長させる必要があります。個の力が成長することでより強い組織となり、組織がさらに個の力を成長させ、それがより良い運動を展開する力となり、ひいてはメンバー自らの社業の成果にも繋がっていくのです。個の力と組織力の好循環こそ、青年会議所の最も大きな強みとなるのです。

価値確立がもたらす持続可能な地域へ(JCブランドの確立)

青年会議所の最大の使命は「JCI MISSION」に書かれている通り、「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために発展と成長の機会を提供すること」です。しかし、在籍メンバーの約半数が入会3年未満の状況下においては、さらに個と組織の価値を明確にし、ブランドを確立する必要があり、メンバー一人ひとりの意識の向上と成長が必要不可欠です。青年会議所の価値を理解し、共感することができれば自ずとより良い組織への変化へと直結していくのです。また、青年会議所では様々な人材育成プログラムが準備され、メンバーの誰もが平等に成長の機会を手にすることができます。それらを活用することで、メンバーのスキルとマインドを向上させることができれば、地域を持続可能にする直接的な手法となるのです。

価値デザインによるブランドマネジメント

広報(Public Relations)とは「繋がりの構築と維持のマネジメント」であり、目的という最終ゴールへの手段の一つとして欠かせないのが広報戦略です。どれだけ地域に対して価値のある事業を実施しても、戦略的に発信することができず、誰からも共感を得ることのできない事業は価値がない事業と同じなのです。組織の事業と存在意義を対内外ともに広く発信することで、目的と成果を無限大に高めていく必要があります。また、重要な指標として、それが機能的な価値であるのか、情緒的な価値であるのかを明確に分類し、かつ、最も低い費用で最も高い効果を出すことが求められます。世界のどこにいても情報を受け取り、発信できる時代であるからこそ、広範囲かつ記憶に強烈に残る広報戦略を遂行することで、繋がりの構築と維持がマネジメントでき、組織のブランディングに繋がり、メンバーの意識向上と事業レベル向上へと繋がっていくのです。

共感がもたらす戦略的な組織へ

いつの時代でも、JC三信条である「修練・奉仕・友情」のもと、我々青年会議所メンバーは、個々の成長を促し、想いを一つにすることで、地域の課題に立ち向かう存在であり続けなければなりません。そこで我々の最大の弱みは、運動や活動を言葉で分かりやすく提示できないこと、加えて、これに起因する行動力です。つまり、「半田青年会議所はこういう団体です」と明確な提案のできる「分かりやすい共感できる組織プレゼンテーション」が必要であり、かつ、メンバーの行動力を向上させる必要があります。これこそ、今後も組織の価値を高めることに繋がると考えます。また、新たなメンバーをリクルートする局面では、戦略的な思考も必要不可欠です。掲げた目標に対しての現状、何が足りないのか、どのようにアプローチすれば良いのかを含め、戦略的なアプローチと行動力向上により組織を持続的に繁栄させていくために、共感者を増やすとともに、多様な価値観を取り入れ、時代に即した組織へと変化していく必要があるのです。さらに、「ダイバーシティ&インクルージョン」の概念を積極的に取り入れる中で、そこから拡張した「公正に機会を提供する」という観点、「エクイティ(Equity:公正性)」についても戦略的に取り組むことが必要です。公正な土台のもと、人々の多様性を活かしつつ、最大限に自己の能力を発揮できるよう、戦略的に組織変革を行い個人と組織の成長に繋げて参りましょう。

新たな価値を求め稼ぐ地域へ

公益社団法人日本青年会議所の定款にビジネスの機会が明記され、青年会議所が地域の経済を充実される責務を負っていることは明確な事実となりました。また、持続可能な地域を目指すうえで「経済成長」「社会的包括」「環境保護」は重要な要素となり、中でもビジネスの切り口による課題解決を行い、地域の未来と私たち自身の未来をデザインする必要があります。つまり、地域の未来を描き(デザインし)、地域の課題をビジネスに転換することで地域を持続可能にする仕組みを構築することが重要です。ビジネスに転換することが可能な課題は、視点を変え、来るべく未来を想像することで、自然と現在の問題点と課題が見つかります。多様なプロフェッショナルが在籍する青年会議所であるからこそ、一人ひとりのビジネスマインドを成長させ、スキルを高めることで、地域が必要としている課題を見出し、その解決に向けて行動することが必要です。

自らの存在意義を確立させる青少年育成

集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成は、青少年時期において非常に重要な要素となります。中でも、この時期に体験した強烈な原体験はその後の成長過程にも大きく影響し、「ポジティブな影響を与える幼少期の経験」は学術的にも証明されるほどです。子育て世代の私たちにとって、子どもたちの将来のために、今成すべきことを考え、実行していくことが重要です。恥ずかしさや遠慮の壁を越え、自他ともに存在を認め合い、主体的に率先して行動できる人材を育成することで、子どもたちの明るい将来への懸け橋となるのです。また、地域における課題は社会の流れと共に刻々と変化しています。持続可能な地域の未来を実現するために、課題解決に向け率先して行動できる人材の育成が必要です。

与えられる側から与える側へ

我々が、日々青年会議所活動に邁進できているのは、家族やパートナーや会社のサポートがあるからこそ成り立っています。当然のことながら、活動中の不在にしている間はサポートしてくれている方々の貴重な時間を貰っています。では、そのサポートしてくれている全ての方々へ、私たちは何が還元できているのでしょうか。所属するメンバー個人の成長は大前提としてありますが、地域の課題解決と同じく、直接的に家族やパートナーや会社に対し還元する機会が必要不可欠です。青年会議所であるからこそ可能な手法で、最も身近なファンを増やしてまいりましょう。

TO THE INTERNATIONAL ORGANIZATION JCI HANDA

2014年に日本青年会議所の事業である国際アカデミーを主管させて頂いたことで、我々半田青年会議所の国際的な視野は更なる広がりを見せ、ASPACや世界会議など、JCIが主催する国際的な大会へも多くのメンバーが参加をしています。つまり、我々の身近には世界と繋がる機会が溢れており、望めば世界中の情報を得ることができるのです。私自身も、2019年の国際アカデミーへ参加したことにより、オランダや台湾、アフリカに友と呼べる大切な仲間を得ると同時に、コミュニケーションの大切さを再認識することができました。これは、半田青年会議所にとって、大きな強みであり価値であります。今後更に価値を高めていくために、国際の機会や英語に臆することなく積極的に関わる事のできる人材の育成が必要です。

クリエイティブな視点によるしなやかな組織へ

組織運営は、青年会議所が社会のために存続していくうえでの必須条件であり、組織の根幹ともなる重要な戦略です。中でも、時代に即した組織運営のために、クリエイティブな視点による柔軟でしなやかな運営と共に、必要に応じて今までの在り方にパラダイムシフトを起こすは組織戦略のなかで重要な要素となります。また、経済産業省が推進しているデジタルトランスフォーメーション(DX:DIGITAL TRANSFORMATION)実現に向けても積極的に取り組む必要があります。時代の先を行く知識を持ち、多角的な面での持続可能性を掛け合わせた組織運営を戦略的に展開することで、成果の高い事業を生み続けることができるのです。今までの在り方に拘ることなく、取捨選択を繰り返し、歴史と効率の追求から生まれるしなやかな組織運営をすることで、より強く効率的な運動を構築していくことが必要です。

結びに

我々の地域にとって、青年会議所はどのような存在なのでしょうか。住み暮らす人々に対してどのようなインパクトを与えているのでしょうか。
今一度、自分たちの足元を見直そう。
人として。
青年経済人として。
青年会議所メンバーとして。
地域の未来は誰かが用意してくれるものではありません。我々青年の手によってのみデザインできます。30年後、子どもたちに未来を託すとき、明るく価値ある地域を届けることができるのは僕らだけなのです。
愛おしい人の「未来」のために、誰かの「未来」のために、今成すべきことをしよう。

共感を生み価値ある地域の創造を目指して。
STAY VALUABLE!